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多くの特徴をもつ優れた圧入工法の唯一の弱点、それが硬質地盤への圧入です。
玉石混じりの砂礫層や岩盤などの硬質地盤に鋼矢板を打設する場合、掘削機と杭打機の2種類の大型機械を用いて作業するのが一般的ですが、この工法では工期・工費に問題があり、環境への悪影響も甚大、安全性にも難点があります。
そこで、これらのマイナス面を全て克服すべく開発され、玉石を含む地盤や砂礫などの硬質地盤でも圧入工法の優位性を損なわず杭施工をできるのが、硬質地盤クリア工法(クラッシュパイラー)です。
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最大N値50以上の硬質地盤への圧入施工が可能で、機器システムのコンパクト化により、水上・傾斜地などの厳しい施工条件下での施工も可能となり、仮設桟橋等も必要としません。
独自の「芯抜き理論」により、掘削を最小限に抑えるため、排土を抑制し、周辺地盤を乱す事なく施工が可能です。安全面でも、圧入機本体は完成杭をしっかりとつかむ機構のため、転倒の危険性はありません。
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道路改良工事などの傾斜地での施工では、完成杭上を自走移動しながら施工が可能なので、仮設桟橋が不要で周辺環境への影響を最小限におさえて施工を完了することができます。
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護岸改修工事、仮締切工などの河川内での施工では、完成杭上を自走移動するシステム機器を用いたGRBシステム施工を採用すれば、仮設桟橋が不要で大幅な工期・工費短縮を実現できます。
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特に安全性が要求される鉄道工事では、機械が軽量・コンパクトで、転倒の危険性のない硬質地盤クリア工法(クラッシュパイラー)であれば、供用中でも安全・確実に施工を行うことができます。